CUHK MBAは、アジア最大の卒業生ネットワークを誇り、40,000名以上の卒業生と豊かな人脈を築くことができます。
CUHK MBAの卒業生は約7,000名で、そのうち1,000名以上が中国に住んでいます。グローバルな視野を持ちアジアに強いビジネスリーダーを輩出しています。

下川原 悠生
「このプログラムは、本当に実践的で、エリートメンターからも多くのことを学びました。私のメンターの役職は、ジェネラルマネージャーで、メンターに人脈づくりのイベントに連て行ってもらったことがあり、そこで私の視野や人間関係が本当に広がりました」
下川原 悠生さん(MBAフルタイム、2020年入学)は、以前はマツダ株式会社の中国事業本部に勤めており、中国での就職の機会を模索したいと望んでいました。 サポートの手厚いMBAチームや親しみやすい日本人のMBA卒業生コミュニティに感銘を受け、CUHK MBAに入学することに決めました。
現在、下川原さんは、キャンパスにある綺麗な宿舎から、親しみやすく協力的なクラスメート、実践的なコース、そしてもっとも重要なエリートメンタープログラムまで、CUHK MBAコースでのすべての体験に満足しているそうです。「エリートメンタープログラムについては、以前から知っていましたが、こんなにトップレベルの人にメンターになってもらえるとは思っていませんでした。 私のメンターは、ジェネラルマネージャーで、私のクラスメートのメンターには、有名企業の経営幹部もいます。本当に素晴らしいのは、こういった人たちは皆、とても親切で協力的であるという点です」

斉藤 巧
「タイで働く日本人の先輩、というこんなにも自分にぴったりなメンターに出会えるとは、想像もしていませんでした。私のメンターは、本当に協力的で、アジアでのキャリアやネットワーク作りの経験についてお話ししてくださいました。アジアでのキャリア構築の機会についてのアドバイスをより多く得られるよう、日本、香港、そしてタイに住むプライベートな友人知人も紹介していただきました。」
斉藤巧さん(MBAフルタイム、2020年入学)は、日本以外のアジアでのキャリアの機会を模索したいと、中国本土や他のアジア諸国に近い香港でMBAを取得することに決めました。 東京株式市場に上場する総合商社である兼松株式会社の企業審査アナリストであった斉藤さんは、より多くの成果を得られるよう、香港でのMBAの様々なオプションを比較検討した結果、カリキュラムが相互的で実践的なCUHK MBAを選択しました。
MBAでの経験から多くを学び、成長の機会の少ないコンフォートゾーンから抜け出すため、斉藤さんは、日本クラブの会計係、学生会の会計係、2020年生の卒業式の司会を担当するなど、様々な学生のアクティビティに積極的に参加することで、同プログラムに没頭しました。
しかし、斉藤さんにとって、入学当初の3ヵ月で、一番印象的だったことは、エリートメンターシッププログラムだったそうです。「自分のメンターが現在、タイで働いている日本人の方になるとは、思ってもいませんでした。MBA取得後には、タイなどの新興国へキャリアを切り拓きたいと考えている私には、これ以上ない組み合わせでした」 CUHK MBAは、アジアでもっとも歴史の長いMBAプログラムで、世界で7,000人近いMBA卒業生を輩出しています。学生がエリートメンターから適切なサポートを受けることができるよう、卒業生の中でも、メンターやコーチングの経験がある人にのみにエリートメンターの依頼をしています。

Yoji Okada
岡田洋司
なぜCUHK MBAを選んだのか
会社の派遣制度を利用してMBA留学を志しました。会社の派遣制度上、1年制のプログラムを実施している米国での一部大学、欧州、アジアが留学先の選択肢となりました。米国の1年制MBAはミドルクラスを主としているものが多かったこと、欧州については研究的側面が強いプログラムであると感じたことから、最終的にアジアを選択しました。その中でも特に香港は、経済成長著しい中国へのゲートウェイであり、世界的な金融センターである点に魅力を感じました。
香港には著名な3大学(香港大学(HKU)・香港中文大学(CUHK)・香港科学技術大学(HKUST))がありますが、通常1年半のプログラムのところ、夏季にインターンシップではなく単位取得に充てることで、最短で1年で卒業できる香港中文大学(CUHK)を選択しました、また、同大学は中国本土からの留学生や香港人の割合が相対的に多く、経済発展の渦中にいる同世代と、実際に交流してみたいという思いがありました。
印象に残る、役に立つ授業
①Business Field Trip to China
中国・北京の国有・私有企業訪問や清華・北京大学での講義、同大学のMBAの学生との交流が行われました。
香港との違いや中国におけるビジネスの留意点等、現地のMBA生の交流は非常に新鮮な体験となりました。また、同授業は香港・欧米出身の学生の参加率が高く、清華・北京大学での講義中には、自然と中国の政治体制や検閲等の通常はセンシティブとされる内容に関する議論となり、白熱したことが印象的に残っています。学生という立場であったからこそ、中国のど真ん中でこのような議論ができたと思います。
②Corporate Risk Management
本講義を担当したChak Wong 教授が語る、前職の外資系金融機関での経験を通した話題が印象的でした。トップレベルの金融機関において、従業員の約半数の社員の基礎的な金融知識が曖昧であったことを通じ、繰り返し着実に学ぶことの重要性を強調されました。その中でも①MBAの学位自体を目的ではないこと(MBAを通じて何をどれだけ学ぶかが重要)、②Net workingに力を入れすぎないこと(Net workingで会えるようなシニアクラスの人は非常に素晴らしい方だが、ほとんどの場合は就職活動に有利には働かない)等のMBAについての同氏のコメントが印象に残っています。
また、同氏がどのようにして外資系金融機関で活躍できたか点を通じ、自分自身の価値をどのように考えるか、これを仕事にどのように活かしていくかについて示唆があり、同じ金融業界に勤めるものとして、非常に参考になりました。
我が校の自慢!
MBAでの学習のみではなく、我が校には著名な中国語センターがあり、意欲があれば中国語を学べる環境があります。また、中国に最も近く、多様なChina Businessにかかる講義が用意されています。
香港の生活で印象に残ること
日本での生活しか経験したことのなかった私にとっては、香港での最初の3か月の生活はサービスレベルやインフラ面でイライラすることも多くありました(パスポートを投げるように渡されたり、ファーストフード店で注文したら何故か舌打ちされたりと)。ところがその後は、日本にはない香港の自由な雰囲気と、相手に対して主張すべきことは主張するということに慣れたのか、非常に居心地の良いものになりました。
また、学外でもCUHKのみならず、香港3大学合同でのMBA生でイベントを企画し、香港MBA生のネットワークが自然と広がっていく点も香港の良さと思います。
総括
社会人を一度経験してからのMBA留学での学びや、世界中から集まった切磋琢磨しあえる友人との出会いは、私のキャリアにとって二度と得られない貴重な経験となりました。
現在は、市場部門で主に外国債券への投資を行っています。MBA留学で学んだ知識は、さまざまな国・地域の債券発行体のクレジット分析や保有債券ポートフォリオ管理を行う上で、ダイレクトに活かされていると感じています。また、国際感覚という意味でも、アジアを身近なものに感じられるようになったことに加え、世界経済の動向を大きな視点で考えられるようになりました。
アジアは世界の半分の人口を抱え、数十年後のアジアMBA卒業生の重要性は、現在からは想像できないようなものになると思います。働きながらの留学実現に向けたプロセスは大変ですが、それに応えるものがアジアMBAにあると確信しています。ぜひチャレンジしていただければと思います。

Azumi Osawa
大澤あず未
香港が好きで香港に住みたかったため、香港のMBAについて調べ始めました。CUHKは香港のMBAとして最も歴史があり、卒業生のネットワークなどが広そうだと思ったのと、中国ビジネスに焦点を絞っている点に魅力を感じたことから選びました。MBA準備期間は静岡に住んでおり、有名な予備校に通う時間もお金もなかったので独学がメインでした。それまで英語を使う機会もなかった上に効率よく勉強するすべを知らず、TOEFLもGMATも非常に苦労しましたが、自分がCUHKに合格できた理由を考えるとすれば、インタビューが成功したことは大きかったと思います。受験の1年前からオンライン英会話に加入して準備を始め、ギリギリまで練習を積みました。そのおかげでインタビュー当日には学長から“とても良いインタビューだった”と評価してもらえたことを、今でも覚えています。
MBA生活の中で、みんなでボートトリップをしたり、BBQパーティーをしたりなど楽しく遊んだ思い出もあれば、夜遅くまで学校に残って勉強をした思い出もありますし、また個人的にさまざまな話をした友人たちとの思い出も沢山あります。様々な国籍の友人たちとの出会いは、国が違っても、嬉しかったり、楽しかったり、感動したり、そういう感性に国境はないのだということを教えてくれました。
私にとってはCUHK MBAで最も自慢のはメンターシッププログラム(Mentorship Program)という制度です。興味のある分野に関連する業界にいる卒業生とあなたを結び付けてくれる制度です。例えばあなたがFinanceを専攻し、将来的に金融業界で働きたい場合、学校側があなたの希望する業界で活躍している卒業生をあなたのメンター(指導者)として紹介してくれます。メンターはあなたの在学中に何度か相談に乗ってくれたりします。このプログラムをきっかけにインターンシップの機会を手にする学生もいるようです。
数多くの交換留学選択の中で、個人的な興味から韓国の延世大学に交換留学しました。当初この大学はCUHKの正式なパートナー校ではなかったのですが、どうしても韓国に行きたかったため、韓国人クラスメートの助けを得て、自ら延世大学とCUHKに直接交渉をしました。幸いにも両校とも快く私の申し出を受け入れてくださり、現在は正式パートナー校となっています。このように、自分がやりたいことがあれば、CUHKはそれを応援してくれる学校です。希望していた韓国での交換留学中は楽しいことばかりあり、親しい友人もたくさんできました。自分がやりたかったことが色々とできて、非常に悔いのない交換留学となりました。
総括
前職は日本の地方IT企業で働いていました。卒業後は香港に住み着き、会計関連のプロフェッショナルファームに就職できました。多国籍な仲間たちと英語で仕事をし、出張で日本に行くことや、トレーニングでカナダやアメリカに行く機会などもあります。ずっと住みたかった香港にも住むことができ、非常に満足しています。このように、私の人生はMBAの前後で激変したと言っても過言ではありません。この変化はMBA無しには実現し得なかったことです。MBAを活かして自分の人生を変える、変えないは個人の選択次第ですが、変えることを選んだ場合、MBAがあなたの手助けをしてくれることは確かでしょう。

Koko Kobayashi
林ココ
英語以外の語学学習に関する
中国語の授業が無料で提供されていたので、非常に役立ちました。日常会話くらいは出来るまで頑張ればよかったと思います。仕事で上海に駐在する機会がその後ありましたので。日本人は英語が話せるだけですごいと思われるかもしれませんが、アメリカ人やカナダ人外の外国人では、英語の他に複数言語が話せるのが珍しくありません。
学外でのアクティビティに関する(ジャパントリップ、企業スタディトリップ等)
タイの化粧品を売っている代理店のマーケティングプロジェクトに参加させていただくことが出来ました。日本の伝統的な企業での勤務経験しかなかったので、海外でのビジネススタイルを学ぶ良い機会でした。色々な企業の中に入って現場の方とコミュニケーションをとる機会は、就職するとあまりないので、是非経験すべきプログラムのうちの一つだと思います。
総括
もし日本外の国で将来働きたいと考えているなら、MBAは転職活動で有利です。日本でMBAはあまり歓迎されないかもしれませんが、北米では学歴が重要視されます。MBAは欧米が多いので、なぜ香港なのか、その理由が明確にあれば、良い意味でおもしろい人物だと見てもらえるでしょう。

Eiji Inohara
猪原英治
印象に残る、役に立つ授業
エクセルを使った統計学の授業と、北京へのフィールドトリップが印象に残っています。私は香港にくるまで、統計学については全く勉強したことがありませんでした。MBAの講座で初めて統計学の基礎に触れ、かつエクセルを使い効率よく分析ができることを知りました。統計分析は金融ポートフォリオ理論の理解に必要となりますが、金融以外でもいろいろな場面で応用することができます。卒業後は自分でもさらに勉強を進めて、現在は人に教えられるまでになりました。李先生のわかりやすい説明に感謝しています。
もう一つは中国の鉄鋼大手、北京首鋼への企業訪問です。北京フィールドトリップの中の一つに組み込まれていましたが、寒い冬の北京で訪問した北京首鋼の製鉄所見学と、所長との会談はとても印象に残っています。中国の国営企業を訪問できるクラスがあるのは香港MBAならではだと思います。
交換留学に関する
交換留学はインドのMBAのIndian Institute of Management, Ahmedabad – IIMAに行きました。交換留学前には一か月ほどインド北部とネパールを旅することができました。IIMAはインドの若い優秀な学生があつまっており、Indian Institute of Technology – IITを卒業したエンジニアも多く学んでいます。IIMAのキャンバスは観光客も訪れるほど美しい、遺跡のようなキャンバスです。交換留学では4-5つほどの授業をとりました。教授の話すなまりの強いインド英語が全くわからず苦労しましたが、優しいインドの学生が助けてくれました。ちょうどタタ・モーターズが世界最安車「ナノ」を販売し始めるときで、果たして「ナノ」は成功するのか否かをテーマにしたマーケティングのクラスがありました。そのクラスではグループごとに分かれたフィールドスタディもあり、私のグループはアーメダバード中のマルチスズキの代理店をアポなしで訪問して「ナノ」の販売戦略についてどう思うか、競合としてなにか手を打っているのかなど質問して回り、結果をまとめてクラスで発表するなど面白い体験もたくさんありました。インドの学生は積極的に発言するので、クラスは喧々諤々の議論となります。香港の大学はどれも世界中に提携校があるので、珍しいところにいけば貴重な体験ができると思いますよ。
香港の生活でに残ること
卒業後は香港に残り、今年で7年となります。仕事以外では香港アイスホッケー連盟での審判を5年やっており、2014年の最優秀レフリー賞もいただくことができました。ここ香港では、仕事、プライベートを問わずなにかを始めたい、組織に入りたいというときに、外国人だから断られることは基本的にありません。香港にきたら、ぜひキャンバスの中だけではなく、日本人コミュニティで固まることなく、ぜひ現地のスポーツチームや、ボランティア団体などに参加されるといいと思います。学生生活だけではわからない、香港の生活がよくわかると思います。

Wataru Oda
織田渉
Business Valuation and Analysisのクラスでは、財務諸表を「価値の創造」という観点から再構成し、企業価値・株価をどのように予測するかを学びました。会計上級クラスでなおかつ、ファイナンスの知識も要求されるため、チャレンジングなクラスでしたが、今まで持っていなかった観点からの学習だったため、苦労しつつも楽しんで講義を受けることができました。このクラスは、レクチャー、テスト、ケーススタディ、グループワークと講義スタイルもバランスが取れており、最終日まで間延びすることはありませんでした。また、グループワークでは各グループで興味のある企業を選び、講義で学んだ評価モデルや様々な情報から現在の株価が適正かどうかを評価し、プレゼンテーションを行いました。金融機関出身のメンバーの豊富な知識に助けられるとともに、クラスメートからは常に良い刺激を受けます。また、金曜夜にセントラル(中環)キャンパスで行われるこのクラスの後に、クラスメートと香港の街に飲みに行くことも楽しみの一つでした。

Mikiko Kobayashi
小林美紀子
MBA学習の中で印象のこること
1.アメリカのカリフォルニア州でBusiness Field Studyがとても印象残ります。最高の天気、最高の仲間たちと最高のマーケティングの教授たちと集中してマーケを学んだ一週間。
MBA生活の集大成として、密度の濃い時間を過ごしました!
アメリカならではの、スタートアップの企業見学も、とてもいい経験になりました!
2.Business Practicum
4~5人で1チームになって、実際の企業の課題をコンサルティング。
バックデータの収集から分析・提案まで短期間でやり遂げなければいけないので、
労力と時間を費やしたけれども、ここで同じチームになったメンバーとは、気兼ねなくなんでも相談できる関係になりました。大変だった分、乗り越えたときの達成感で印象に残っています。実際に香港の企業で『働く』ことをイメージできるのもポイントだと思います。
3.Business Negotiation
交渉術を学びます。ビジネスにおいて、だけではなく、コミュニケーション全般で、役に立ってます。
香港中文大学自慢
香港MBAの中でも最大のAlumni network!
キャリアセンターでマッチングしてくれるメンターは、香港で働くエグゼクティブ、且つ、CUHK Business Schoolの卒業生。自分のバックグラウンドや進みたいキャリアなどを考慮して、メンターを選定してもらえます。
私は、メンターに本当にお世話になりました。
仕事の話だけではなく、興味のある分野の話や卒業生としての学業面でのアドバイスや
趣味の旅行や女性としてのキャリア・生き方について、幅広く相談に乗っていただきました。

Keiichi Fujito
藤戸慶一
・アジアのMBAを目指した理由を教えてください。
一言でいうと、アジアビジネスに興味を強く持っていて、自分のキャリアディベロップメントでCUHK MBA過程が魅力的だったからです。
まず、なぜ香港だったかと言うと、香港は教育水準が高いことに加え、北米のビジネススクール同様に国際認証を受けており、教育の質が担保できると感じました。また、香港にキャンパスを置くからこそ現地企業との繋がりも深く、アジアを意識した学びを得られることにも魅力を感じました。さらに、香港は狭いエリアにグローバル企業が密集しているため、グローバル企業のアジア展開の実際を効率的に知れると考えました。加えて、アジアビジネスを目指すクラスメイトと知り合い切磋琢磨できることも魅力的でした。
続いて、なぜCUHKだったからかと言うと、留学後にやりたいことを学べる環境であることを重視して、最終的には自分の中のビビッときた感覚で決めました。留学前に行われた各校の合同説明会に参加し、どのエリアのどの学校も魅力的で迷いました。しかし、学ぶ内容のベースはどこでも基本的に同じかなと感じ、それなら学ぶ環境を重視したいと思いアジアを志望しました。そして色々な学校を調べていくうえでCUHKなら特に自分の興味が強いアントレやマーケティングを学べそうであり、アジア最古のビジネススクールがゆえにネットワークも豊富と感じ、1校のみ受験しました。
CUHK入学後に授業や環境の素晴らしさを感じたことはもちろん、MBA開始前に学校全額負担で中国語を2カ月半学ぶ機会を得たことや、アメリカのビジネススクールへ交換留学もでき、視野も広がったと思います。なによりも、生涯付き合いたいと思う素晴らしいクラスメイトに出会え、CUHKを選んで本当に良かったです。
・実際に授業を受けた感想を教えてください。
CUHKは、教授だけではなく、外部講師も多くいて世界各国の第一線で活躍するビジネスマンが教鞭をふるっています。その授業を受けようと、優秀な学生が集まっています。入学当初、求められるレベルの高さに驚き、外国人クラスメイトは難なく授業をこなしているなかで、自分はついていくのに必死でした。しかし、そういった環境に自身を置き続けることで、気付けばチームワークでリーダーを担うことが多くなり、グローバル人材チームでの協調性やリードの仕方も学べたと思います。
MBAは1~2年と短く、学べることも限られ、仕事ですぐに解決策が思いつかないことも多々あります。しかし、各企業が困難にどう乗りきったかやどうイノベーションを起こしたかなど、知識の引き出しを増やせたことで、解決の糸口や、何を更に学べば解決の糸口に出来るかを探すためのよりどころを得られたと感じています。また、MBAを通じて、困難に直面しても何とかできるという気概が少なからず身に付いたと思います。
・その他に何か感想はありますか?
MBAは、再び学生に戻れる素晴らしい時間と思います。そんな時間をどう過ごすかは自分次第ですが、私はかけがえのない時間を過ごせたと感じています。私は、自身の実力不足で授業に付いていくのに必死で睡眠時間を削りに削った日々も多かったですが、今の仕事に活きる学びを得られました。また、学外で学ぶことも多く、企業訪問や講演会を企画したり、実業家に会ったり、スタートアップ企業のコンサルを行ったりすることで、知識・理論だけではない実際のビジネスを肌で感じられました。
二度とない留学。空振りを恐れず、思いきりよく取り組んでください。こころから応援しています!皆さんのご入学をお待ちしております。

Kengo Hibino
日比野健吾
CUHK MBAを通じて得たこと、思い出深いことを3つ紹介させて頂きます。
・“中国企業との協働、そして失敗”
CUHK MBAの選択授業の一つとして「Remodeling & Fundraise Asia」を選択しました。
この授業では、スタートアップ企業と我々CUHKの学生が約5ヶ月間協働し、最後には
資金調達を目的にエンジェル投資家の前でプレゼンテーションを行うという授業です。
私のグループは、深センに拠点を構える中国企業と協働しましたが、意思疎通言語は
中国語のみという言語の問題をはじめ、様々な理由から我々のパートナーである中国企業
との関係構築が上手くいかず、情報収集が不完全となり満足のいくプレゼンテーションは
出来ず、投資をして貰うことも叶わず、プロジェクトは失敗に終わりました。
苦い思い出の一つですが、私自身中国企業と実際に協働する経験は初めてであり、
中国でビジネスをするためには何を大切にするべきかなどを考える機会となりました。
・“アフリカ(ザンビア)、中国(成都)へのStudy Trip”
CUHK MBAは豊富なStudy Tripが目的別に用意されています。2017年のカリキュラム
では、Marketingを学ぶためのThailand、中国ビジネスを知るためのChina(Chengdu)、
Entrepreneurshipに触れるための台湾、US(San Francisco)、Africa(Zambia)、
Germany(Berlin)、Chile(Santiago)、そしてFinanceを学ぶためのSingaporeが選択肢と
用意されていた中、私は第2タームにAfrica Trip、そしてSummer TermにはChina Trip
に参加しました。
Africa TripではSustainable Businessを学ぶことを目的に、ザンビアを訪れ、Community
Schoolや Local Villageを訪問し、現地の人々が抱く困りごとを直に聞く機会を得ることが
出来ました。また、クラスメイト共に参加したアクティビティの一つであるサファリ
体験や、想像を絶する豪雨や雷の中バギーで駆け回った経験は、忘れることが出来ない
良い思い出です。
China Tripでは中国の成都を訪れ、四川大学商学院MBAでの短期講座を受講、また現地
学生とのネットワーク構築の機会を得ました。さらに、物流企業・牛乳製造工場・IT
企業・病院などを訪問しそれぞれの専門家から話を伺うことが出来ました。かつて中国で
起きた食品偽装問題などから、私自身、中国の食品品質に関して多少の不安を抱いて
いましたが、実際に牛乳製造工場で見た品質管理のレベルの高さは想像以上であり、
良い意味で期待を裏切られました。
・ “刺激溢れる、北京での交換留学生活”
CUHK MBAは多くの交換留学先を用意しており、2018年現在、アメリカの11校、
カナダ4校、ヨーロッパ14校、アジア14校、オーストラリア1校と提携しています。
そんな中、私は清華大学を交換留学先に選び、2018年10月現在、香港から北京へと
生活の場を移しました。ここ北京では電子決済サービス、シェアリングエコノミーや
配車サービス、またAIを用いた顔認証システムなどの最先端技術に触れる機会があり、
想像を遙かに超えた地の一面を垣間見ることが出来ています。1年間滞在した香港は
日本人である私にとって予定調和の世界であり非常に心地よく安心して生活が出来、
一方で現在生活している北京は私の想像を遙かに超えた未来社会が現存しており、
刺激に満ちた生活を送ることが出来ています。

Atsuhi Sugiyama
杉山 淳
類まれな起業家精神―――。杉山淳という人物を形容する為には、表層的な言葉だけでは物語れない。杉山の辿ってきた人生の軌跡から、彼のこれまでの「選択」を紐解きたい。
杉山は、三菱商事株式会社の自動車部門からキャリアをスタートさせた。タイ語学研修を経て、タイ子会社へ出向、マーケティングとサプライチェーンを担った。タイ語の習得のみならず、タイの文化・国民性等に関する造詣を深めながら、同部門のタイでのビジネスにおいて成果を挙げていた。だが一方で、杉山は大きなフラストレーションを抱えることになる。大企業ゆえのヒエラルキーや官僚主義が、越えられない壁として彼の前に立ちはだかったのだ。
当時の杉山には、自身の求める進むべき道が見えていた。彼は、同社を退職し、環境・リサイクル事業を手掛けるファミリービジネスを継承することを決めた。自分自身、そしてビジネスそのものの可能性への挑戦である。彼は日本での既存事業を継承するだけではなく、タイをビジネスの主戦場に見据え、起業を決意した。タイは、彼の経験・言語・知識等を活かせる場であることに加え、環境・リサイクル事業を行う上で多くの産業クラスターを有する市場であった。
起業する上で、財務知識をさらに深める必要があると感じたことが、杉山がMBAを学ぶ一つの事由となった。MBAプログラムを選ぶ過程では、香港が彼にとって最有力候補であった。在学中にタイへ出張する機会が多くなることからも、遠方の米国・欧州MBAではなく、アジアのビジネスの中心地である香港で学ぶことは、最善の選択だったのである。更に、香港は世界的なフィナンシャルハブで、またタックスヘイブンでもあることから、在学中に投資・トレーディングの拠点として香港で会社設立も果たした。最終的に彼は、香港MBAで最も歴史があり、世界中に数多くの卒業生を有するCUHK MBAを選択したのであった。
MBAプログラムのアントレプレナーシップコースは、ビジネスモデル構築・フィージビリティスタディ等のスキルを向上させ、杉山のもつマーケティングやサプライチェーンの知識・経験も相まって、彼の起業家としてのキャリアの成功に寄与することとなった。
現在、杉山は環境・リサイクル事業を手掛ける5つの会社の経営に従事しており、次の新規市場、ベトナムも視野に入れている。彼にとってCUHK MBAとは“己のビジネスの視野を拡げてくれる存在”であるという。大志、目的を抱いている起業家を目指す人々にとって、CUHK MBAは最適なプログラムだと推奨する。